エイブルブラッド（2008年生、母フサイチエイブル）

エイブルブラッド（2008年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「有能な血統」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時8歳）と交配したフサイチエイブルが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回、中央障害9戦2勝。主な勝ち鞍は2014年の障害4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月18日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァルナビスティーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月2日、中1週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月21日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3歳（2011年）

5月8日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、逃げるバックトゥジエースを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月30日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャームドライフに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

9月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月17日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、中4週で迎えた15戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

3月17日、中7週で迎えた16戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 雨/重）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた17戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月17日、中7週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったナポレオンバローズにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったフルヒロボーイにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

7月15日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（9戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

5歳（2013年）

5月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月26日、中1週で迎えた24戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のホープフルジョッキーズ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では圧巻の末脚を披露し、4着に入った。

8月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

11月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

6歳（2014年）

1月19日、中5週で迎えた28戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3月16日、中7週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

3月29日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のミルクディッパーに半馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

5月17日、中6週で迎えた31戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のネオレボルーションに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月22日、中5週で迎えた33戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（2015年）

1月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月21日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は石神深一騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。競走中止となった。