アドマイヤラクティ（2008年生、母アドマイヤテレサ）

アドマイヤラクティ（2008年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋海外の名馬名」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したアドマイヤテレサが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦6勝2着6回、海外2戦1勝。2014年のコーフィールドカップ(豪・ハンデG1)に勝利した他、2014年の阪神大賞典(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、エスアールコーポレーションによって3,360万円で落札された。

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月14日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したプルスウルトラを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月11日、中3週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のスーサングレートに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2011年）

1月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

3月20日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月2日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月24日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドシェリフをクビ差振り切って久々の一戦をモノにした。

10月22日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダノンスパシーバにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた9戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず3着に敗れた。

4歳（2012年）

2月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したジェントルマンにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るサトノエンペラーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るサトノエンペラーを豪脚でクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

6月10日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったロードオブザリングにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィクトリースターをクビ差振り切って休み明け初戦を物にした。

11月11日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた16戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2013年）

1月20日、中6週で迎えた17戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジャガーメイルに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4月28日、中9週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

10月6日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上はI.メンディザバル騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったアスカクリチャンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた23戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた24戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

6歳（2014年）

3月23日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったゴールドシップに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5月4日、中5週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

10月18日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG1のコーフィールドカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2400m）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のRising Romanceに半馬身の差をつけて初のG1タイトルを掴み取った。

11月4日、ハンデG1のメルボルンカップ（オーストラリア・フレミントン芝3200m）に出走。鞍上は2戦連続でZ.パートン騎手（1戦1勝）。22頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。22着に敗れた。