トーアファジー（1989年生、母トーアミステリアス）

トーアファジー（1989年5月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時15歳）と交配したトーアミステリアスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は（有）トーア牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

斉藤義美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月2日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウカイベルに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた5戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパラダイスリラに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

4月25日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、4歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るシヨノスペシャルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月12日、中2週で迎えた11戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた12戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月20日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で村山明騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（7戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

4歳（1993年）

5月16日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、斉藤博美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤博美騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、ダーリングレディに交わされて4馬身差の2着となった。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤博美騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で斉藤博美騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で斉藤博美騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のイチヨシタイフーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月12日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で斉藤博美騎手（5戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で斉藤博美騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5歳（1994年）

1月8日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で斉藤博美騎手（7戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で斉藤博美騎手（8戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（8戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（9戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

8月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上900万下のウトナイ湖特別（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は斉藤博美騎手（9戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた29戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は斉藤博美騎手（10戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。