アバンチュリエ（2019年生、母パンデイア）

アバンチュリエ（2019年1月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冒険者(仏)。モーリスが生んだ怪盗『ルパン』の自称」。毛色は栗毛。種牡馬のモーリス（当時8歳）と交配したパンデイアが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、DMM.comによって4,968万円で落札された。

ＤＭＭバヌーシーにて総額5,200万円（2.6万×2000口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のソリタリオに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

2月13日、中5週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るソウテンを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

4月9日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

7月31日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌道新スポーツ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、ジネストラに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

8月13日、中1週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの羊ヶ丘特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

11月20日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2023年）

1月8日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスリートップキズナを半馬身振り切って3勝目を手にした。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月21日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

9月2日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月11日、中9週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

12月28日、中6週で迎えた15戦目は、L.L.モリス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2023ファイナルステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

5歳（2024年）

1月28日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。