ジネストラ（2018年生、母ハッピーパス）

ジネストラ（2018年2月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「エニシダ(伊)。金運をもたらす花」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したハッピーパスが21歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月2日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は430kg。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月21日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、グローリアスカペラに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月15日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフミロアに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2021年）

3月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたアナザーリリック決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月11日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

7月31日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドラルジュに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

11月21日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2022年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月3日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの両国特別（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴィルヘルムを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月28日、中7週で迎えた11戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアオイシンゴ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月31日、中8週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌道新スポーツ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアバンチュリエを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

10月1日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月19日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

5歳（2023年）

1月8日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ゾンニッヒにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月25日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のフィールシンパシーに1馬身半の差をつけて優勝

4月22日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。