アナザーリリック（2018年生、母アンソロジー）

アナザーリリック（2018年3月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「もう一つの抒情詩。母名、母系より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時5歳）と交配したアンソロジーが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2021年のアネモネステークス(オープン牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,400万円（2.8万×500口）で一口馬主が募集された。

林徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月29日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセリシアに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月16日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したスライリーにアタマ差届かず2着となった。

3月14日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジネストラを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

5月9日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦2勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月31日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のゴルトベルクに2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はアールドヴィーヴルと並んで7着同着となった。

4歳（2022年）

1月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で津村明秀騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で津村明秀騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクリノプレミアムをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。

11月3日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2023年）

4月1日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（8戦4勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

8月13日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（9戦4勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

11月12日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（10戦4勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。