アールドヴィーヴル（2018年生、母イサベル）

アールドヴィーヴル（2018年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「自分らしく生きる(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したイサベルが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のローズステークス(牝G2)で3着に入った他、2021年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月10日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/不良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィジュネルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2021年）

2月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したアカイトリノムスメにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月11日、中7週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月19日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く最後はアナザーリリックと並んで7着同着となった。

4歳（2022年）

4月23日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月20日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月27日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノースザワールドを3/4馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

2022年12月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。