ヴィジュネル（2018年生、母コードネーム）

ヴィジュネル（2018年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「多表式の換字式暗号。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマクフィ（当時11歳）と交配したコードネームが20歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2021年のニュージーランドトロフィー(G2)で4着に入った他、2023年の谷川岳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月10日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/不良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたアールドヴィーヴル決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフランクエトワールをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月27日、中8週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

3歳（2021年）

1月30日、中4週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスの白梅賞（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴィルヘルムをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月20日、中6週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

5月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったダディーズビビッドに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はグレイイングリーンと並んで1着同着となった。

8月7日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月16日、中9週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったスカイグルーヴに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月13日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレイイングリーンに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

4歳（2022年）

1月5日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

2月27日、中7週で迎えた13戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

4月2日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

5月29日、中7週で迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

10月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したアルサトワに3/4馬身届かず2着となった。

11月26日、中7週で迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

5歳（2023年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

3月26日、中5週で迎えた20戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月30日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したピースオブエイトを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

5月20日、中2週で迎えた22戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

8月27日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

10月14日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月24日、中9週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2024年）

1月13日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のスマイルスルーに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

2月10日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったアランデルから1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月6日、中7週で迎えた28戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中村将之騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったヴェイルネビュラから1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月27日、中2週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中村将之騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったパトリックから2馬身半差の2着に敗北した。