パトリック（2016年生、母シャムローグ）

パトリック（2016年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時9歳）と交配したシャムローグが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は有限会社松田牧場。2022年の都大路ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、松田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、カナヤマホールディングスによって1,404万円で落札された。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月7日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたエングレーバー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2019年）

2月2日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤポラリスをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月16日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月29日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2020年）

1月6日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングオブコージに3/4馬身届かず2着に敗北した。

1月25日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノウィザードを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月23日、中3週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの春日特別（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したペガーズに半馬身届かず2着に敗北した。

4月18日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月9日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスのオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に敗れた。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清滝特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

11月1日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2021年）

1月30日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの天竜川特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のヒルノダカールをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

3月7日、中4週で迎えた18戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

6月5日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの松風月ステークス（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

11月13日、中5週で迎えた25戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた26戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2022年）

1月8日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニホンピロタイズをアタマ差振り切って4勝目を獲得した。

4月10日、中9週で迎えた29戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた30戦目は、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦3勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず3着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた31戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（7戦3勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

9月17日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた33戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着を確保した。

11月13日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた35戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

7歳（2023年）

3月5日、約3か月の休養明けで迎えた36戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

4月30日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のナリノモンターニュに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8歳（2024年）

2月10日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。