フィールシンパシー（2019年生、母スマートシンパシー）

フィールシンパシー（2019年5月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「心を寄せる」。毛色は鹿毛。種牡馬のベーカバド（当時12歳）と交配したスマートシンパシーが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2023年のターコイズステークス(牝ハンデG3)で2着に入った他、2024年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月20日、デビュー戦は横山琉人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は452kg。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したシークルーズを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

12月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山琉人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のクロスマジェスティをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2022年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

3月13日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山琉人騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

5月1日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山琉人騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

9月25日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山琉人騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

10月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山琉人騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のロマンシングブルーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月24日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山琉人騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルママを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

4歳（2023年）

1月8日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山琉人騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山琉人騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したジネストラを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

3月26日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で横山琉人騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山琉人騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

7月9日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月2日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山琉人騎手（11戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月28日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山琉人騎手（12戦3勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリサリサを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月16日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山琉人騎手（13戦4勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、フィアスプライドに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

5歳（2024年）

1月13日、中3週で迎えた17戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山琉人騎手（14戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月9日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山琉人騎手（15戦4勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

4月20日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山琉人騎手（16戦4勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたコスタボニータ決め手に屈してクビ差の2着となった。