ナイスデザート（1993年生、母プリティデザート）

ナイスデザート（1993年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシリウスシンボリ（当時11歳）と交配したプリティデザートが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は福島県、生産者は天工（有）。戦績は、中央平地38戦5勝2着5回。1998年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

9月16日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

11月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったウエスタンシャープに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったミスターペンタに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったマイネルモナークに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（1996年）

4月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のトウジンマーメイドをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリキヘヴンに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（7戦2勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

9月29日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（8戦2勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1997年）

6月8日、約7か月半の休み明けで迎えた15戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

6月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月29日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた18戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったトキオアクセルに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月27日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったマイネブリリアンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月12日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の渡利特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウハゴロモを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月26日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスリーダイヤモンドを3/4馬身振り切って4勝目をゲットした。

11月22日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤和宏騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1998年）

2月14日、中7週で迎えた26戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で加藤和宏騎手（8戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で加藤和宏騎手（9戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、5歳以上1600万下の総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で加藤和宏騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月10日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた29戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた30戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

11月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた32戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月26日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（12戦2勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

6歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（13戦2勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

1月30日、中2週で迎えた35戦目は、5歳以上1600万下の白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（14戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月21日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポートフラッシュをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

10月3日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた38戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（15戦2勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。