ムッシュアロー（1997年生、母タケノアロー）

ムッシュアロー（1997年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカーネギー（当時6歳）と交配したタケノアローが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地25戦2勝2着2回、地方7戦0勝。主な勝ち鞍は2000年のグラジオラス賞(500万下)。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

7月18日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は406kg。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトップコマンダーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったモリスガタに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2000年）

1月29日、中4週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた9戦目は、佐藤年毅騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヨシファンタジアを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月28日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤年毅騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた11戦目は、4歳500万下のグラジオラス賞（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のロビンナカヤマを半馬身振り切って2勝目を手にした。

10月15日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の渡利特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

4歳（2001年）

1月21日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月3日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

6月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5歳（2002年）

1月14日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた20戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた21戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伊勢特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

3月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤年毅騎手（2戦1勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、6着を確保した。

4月21日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤年毅騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた24戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた25戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

8月8日、中7週で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月16日、連闘で迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、やしろメジロ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた28戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、チャンピオンジョッキー賞（園田ダート1870m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた29戦目は、平松徳彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月10日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、平岩潤一騎手を鞍上に迎えて、加古川くつ下特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

10月24日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、赤松円心特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた32戦目は、ゴールドエッグ賞（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は平岩潤一騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。