レッツゴーキリシマ（2005年生、母マルシンアモン）

レッツゴーキリシマ（2005年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「行きましょう＋冠名。霧島市のさらなる発展を込めて」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時18歳）と交配したマルシンアモンが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は貞広賢治。戦績は、中央平地25戦5勝2着3回。2007年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で2着に入った他、2010年の関屋記念(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、貞広賢治から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

梅田康雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

8月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のトムウィンズを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したマイネブリッツに3/4馬身届かず2着となった。

10月21日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアイリッシュカフェに3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月10日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月9日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったゴスホークケンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3歳（2008年）

2月17日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（9戦1勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

9月14日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキストゥヘヴンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月25日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（10戦1勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月29日、中4週で迎えた14戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（11戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（12戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

4歳（2009年）

2月7日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（13戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

3月14日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（14戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（15戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

9月13日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のアサティスボーイを3/4馬身振り切って久々の一戦を制した。

11月1日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（16戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のリクエストソングに2馬身半の差をつけて制した。

11月21日、中2週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5歳（2010年）

8月8日、約8か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能でひたむきに粘り続けて、最後は2着のセイクリッドバレーを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

7歳（2012年）

6月10日、約22か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。

7月22日、中5週で迎えた24戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって16着に終わった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。