スマイルミュ（2018年生、母セイユウスマイル）

スマイルミュ（2018年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマクフィ（当時11歳）と交配したセイユウスマイルが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は畠山牧場。2021年の日高賞(牝M1)に勝利した他、2021年の日高賞(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、エクワインエンジニアリングから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、廣松光成によって183.6万円で落札された。

村上正和厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2020年）

5月21日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のエムザックベールに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

7月29日、中3週で迎えた3戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカーネリアン特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は落合玄太騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月30日、中6週で迎えた7戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったミスティックライツに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中1週で迎えた8戦目は、2歳戦のスコーピオン特別（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、平均的なペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るマッドシェリーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3歳（2021年）

1月13日、中3週で迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のハートビートフィリーズ（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダバイラードゥガに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月15日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳戦のハートビートプリンセス（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ディアリッキーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月31日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

5月16日、中6週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた12戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞の日高賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るセカイノホシを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

6月16日、中3週で迎えた13戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた14戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

4歳（2022年）

1月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、カーバンクルスプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた16戦目は、松戸スプリント（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したプレストシャインにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月16日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦の’22ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、アールロッソに交わされて2馬身差の2着となった。

10月25日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定戦のクイーンズオーディション（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月2日、中4週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた19戦目は、里神楽スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた20戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、カトレアスプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5歳（2023年）

1月17日、中3週で迎えた21戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルスプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

3月11日、中7週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

4月22日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた23戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では脚が残っておらず18着に終わった。

5月21日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、石田拓郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた25戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた26戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の文月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

7月26日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、本田紀忠騎手を鞍上に迎えて、三浦すいか特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

11月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた29戦目は、チャーチルダウンズ特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた30戦目は、クリスマス賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。