オンワードセイント（1996年生、母オンワードメモリー）

オンワードセイント（1996年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時8歳）と交配したオンワードメモリーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着1回、地方10戦1勝2着2回。2001年のエンプレス杯(牝G2)に勝利した他、2002年のTCK女王盃(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

15歳のとき、オンワード牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、宇田昌隆によって73.5万円で落札された。

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

8月8日、デビュー戦は横山義行騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はタレてしまい17着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

9月18日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディリングを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月31日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

11月14日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山義行騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山義行騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカサイシップウに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（2000年）

4月29日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山義行騎手（7戦2勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で横山義行騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山義行騎手（9戦2勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

7月22日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、4歳以上500万下の栗子特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山義行騎手（10戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

8月12日、中2週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオープンマーチに7馬身の差をつけて3勝目を収める

9月3日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイトスクイーズを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

9月17日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のUHB賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったミヨノショウリに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月15日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

11月18日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイトスクイーズをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦3勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2001年）

5月26日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（6戦3勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のトミケンブライトに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

9月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったレディバラードに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中5週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（9戦4勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6歳（2002年）

1月23日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（10戦4勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したレディバラードを捕まえ切れず、アタマ差の2着となった。

3月21日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（11戦4勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月17日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（12戦4勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた26戦目は、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（13戦4勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（14戦4勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で勝浦正樹騎手（15戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月26日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、G3の武蔵野ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で勝浦正樹騎手（16戦4勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月7日、中5週で迎えた30戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で勝浦正樹騎手（17戦4勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

7歳（2003年）

2月5日、中8週で迎えた31戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で勝浦正樹騎手（18戦4勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で勝浦正樹騎手（19戦4勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。