バスラットレオン（2018年生、母バスラットアマル）

バスラットレオン（2018年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部+英語の獅子。獅子のように強く、走ってほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したバスラットアマルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2022年のゴドルフィンマイル(唖・G2)に勝利した他、2021年のニュージーランドトロフィー(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額3,400万円（1.7万×2000口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月26日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモリノカンナチャンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、中5週で迎えた2戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

3歳（2021年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月13日、中8週で迎えた6戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビップランバンに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイムトゥヘヴンに5馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

5月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて15着に終わった。

9月12日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

10月23日、中5週で迎えた11戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦0勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた12戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

4歳（2022年）

1月5日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3月26日、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のDesert Wisdomに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目をマークした。

7月27日、G1のサセックスステークス（イギリス・グッドウッド芝1609m）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（7戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月14日、G1のジャック・ル・マロワ賞（フランス・ドーヴィル芝1600m）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（8戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月12日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

12月24日、中5週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5歳（2023年）

2月25日、鞍上は坂井瑠星騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のCasa Creedをアタマ差制して同レース3勝目を挙げた。

3月25日、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月31日、中9週で迎えた21戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3着に終わった。

11月3日、中7週で迎えた23戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた24戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

6歳（2024年）

2月24日、鞍上は坂井瑠星騎手（14戦2勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。