タイムトゥヘヴン（2018年生、母キストゥヘヴン）

タイムトゥヘヴン（2018年2月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天国への時間。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したキストゥヘヴンが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はオリオンファーム。2021年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入った他、2022年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ＤＭＭバヌーシーにて総額3,800万円（1.9万×2000口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月14日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロックオブエイジズに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

1月17日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、グラティアスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月7日、中6週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったバスラットレオンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

9月20日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた10戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月27日、中4週で迎えた11戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2022年）

1月8日、中5週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月13日、中8週で迎えた13戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフォルコメンをアタマ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

5月14日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月12日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

10月22日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた18戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

5歳（2023年）

1月5日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた21戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月13日、中5週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり17着に終わった。

10月21日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（7戦1勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた25戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（8戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

6歳（2024年）

1月6日、中5週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた27戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（9戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。