エイシンファンシー（1998年生、母エイシンモンテレー）

エイシンファンシー（1998年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のテンビー（当時8歳）と交配したエイシンモンテレーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地11戦2勝、地方9戦2勝2着1回。2003年の笠松オールカマーで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

4月28日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

6月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルイチフライトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマチカネヒザクラを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

4歳（2002年）

8月18日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず18着に終わった。

5歳（2003年）

3月30日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg絞って迎えた9戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

7月13日、中7週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般B2（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた13戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、一般B2（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のボストンフミオーをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

8月16日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、笠松オールカマー（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ホーエイトップに交わされて1馬身半差の2着となった。

9月1日、中1週で迎えた15戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた16戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトムグリーンに1馬身半の差をつけて優勝

9月30日、中1週で迎えた17戦目は、絵馬特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた18戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、一般A5（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた19戦目は、一般A5（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は川原正一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた20戦目は、一般A5（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。