ブリリアントカット（1987年生、母ジエヌインダイアモンド）

ブリリアントカット（1987年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時16歳）と交配したジエヌインダイアモンドが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1991年のラジオ福島賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

11月11日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は438kg。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3歳（1990年）

2月4日、中9週で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキョウエイユースをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（1991年）

4月6日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したウインスルーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4月27日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

5月11日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6月1日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1400m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったフジミシシリーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、オオシマダリアに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月10日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったマチカネムラサメにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のサンエイシルバーに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月31日、連闘で迎えた11戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタイシンアズマに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月20日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線に入ると、前で粘るマツリンドウを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月30日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。