シルヴァーソニック（2016年生、母エアトゥーレ）

シルヴァーソニック（2016年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「音速の銀」。毛色は芦毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したエアトゥーレが20歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のステイヤーズステークス(G2)に勝利した他、2023年の天皇賞（春）(G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月20日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったアンドラステに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中4週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったブラックバッジにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたジュンサロベツ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

6月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハギノベルエキプに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月27日、中7週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの国東特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のリトミカメンテをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

9月29日、中8週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィッセンを半馬身振り切って3勝目を収める

4歳（2020年）

1月11日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

4月19日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

5月24日、中4週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入った。

6月13日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

5歳（2021年）

1月31日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月12日、中3週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアンティシペイトをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月4日、中6週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

6歳（2022年）

1月5日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（中京芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月3日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のプリュムドールを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

7歳（2023年）

2月25日、13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のEnemyに2馬身半の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

4月30日、中8週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はD.レーン騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

8歳（2024年）

3月17日、約10か月半の休養明けで迎えた23戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。