シリウスラガー（1986年生、母ミスジヨー）

シリウスラガー（1986年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラシヨウリ（当時11歳）と交配したミスジヨーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）イスズ牧場。戦績は、中央平地35戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の報知杯大雪ハンデキャップ(ハンデ)。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月8日、デビュー戦は伊藤稔騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は406kg。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1200m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で伊藤稔騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月17日、中5週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた5戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったピレネーパワーフルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るショータイムを上がり1位の末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

9月9日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

12月2日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤稔騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

4歳（1990年）

2月4日、中6週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月11日、連闘で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた15戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

7月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の襟裳特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（9戦1勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7月29日、連闘で迎えた17戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に終わった。

9月8日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の小牧特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（10戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のリアルタイムに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月7日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた21戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキファイターを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

11月24日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた23戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の御池特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月22日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

5歳（1991年）

1月26日、中4週で迎えた25戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスリーヤーをアタマ差振り切って優勝

3月3日、中4週で迎えた26戦目は、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の岩倉ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡潤一郎騎手（12戦2勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月21日、中2週で迎えた28戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

5月5日、中1週で迎えた29戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（14戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた30戦目は、洛南ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（15戦2勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、札幌日経賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（16戦2勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた32戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（2戦1勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のナイスイーグルを半馬身振り切って5勝目を手にした。

7月21日、中1週で迎えた34戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は清水英次騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。