アーマメント（2002年生、母シンプルザベスト）

アーマメント（2002年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「武装、戦の準備」。毛色は栗毛。種牡馬のブロッコ（当時11歳）と交配したシンプルザベストが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者はロイヤルファーム（有）新冠支場。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回、地方15戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

4月17日、デビュー戦は加藤士津八騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は498kg。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

5月7日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレオジョウオーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月12日、中4週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

4歳（2006年）

3月18日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチョウカイキセキに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

4月16日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

5月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、カリスマサンキセキに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月18日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月17日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のナウシカトウショウに3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

12月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2007年）

5月5日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月1日、中7週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

10月6日、中8週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた16戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6歳（2008年）

2月18日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、オフト新潟賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた18戦目は、オフト汐留賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた19戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた20戦目は、新緑賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

6月22日、中7週で迎えた21戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた22戦目は、一般A2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で別府真衣騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた23戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で別府真衣騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた24戦目は、西山裕貴騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1300m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた25戦目は、石本純也騎手を鞍上に迎えて、佐伯代吉米子長寿特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

10月12日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた26戦目は、濱田達也騎手を鞍上に迎えて、一般E8（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月25日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、一般E11（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で濱田達也騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた28戦目は、一般E11（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で濱田達也騎手（2戦0勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず3着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた29戦目は、一般E6（高知ダート1300m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で濱田達也騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた30戦目は、一般E8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で濱田達也騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したレイヤードモチーフを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

7歳（2009年）

1月1日、中2週で迎えた31戦目は、一般E6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で濱田達也騎手（5戦0勝）。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキラーカンに1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。