フサイチジャック（1986年生、母ブラツクレター）

フサイチジャック（1986年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジユニアス（当時10歳）と交配したブラツクレターが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

8月5日、デビュー戦は安藤賢一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。

8月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマフノーザリーをアタマ差捉え切れず2着となった。

10月1日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤賢一騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインターマスコットに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤賢一騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤賢一騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤賢一騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤賢一騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4歳（1990年）

1月14日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で安藤賢一騎手（9戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったサンエムプライズに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月17日、中4週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で安藤賢一騎手（10戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたダイイチキタヤマ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3月4日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で安藤賢一騎手（11戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のマチカネテナモンヤをハナ差振り切って2勝目をゲットした。

4月15日、中5週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で安藤賢一騎手（12戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で安藤賢一騎手（13戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三田特別（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で安藤賢一騎手（14戦2勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は16戦連続で安藤賢一騎手（15戦2勝）。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

11月18日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で安藤賢一騎手（16戦2勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルサンホマレをクビ差振り切って休み明けの一戦を制した。

12月8日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で安藤賢一騎手（17戦3勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で安藤賢一騎手（18戦3勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

5歳（1991年）

1月13日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で安藤賢一騎手（19戦3勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた21戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

2月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（20戦3勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（21戦3勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月17日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（22戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月23日、連闘で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（23戦3勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤賢一騎手（24戦3勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

11月24日、中6週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた27戦目は、平田秀也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で平田秀也騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で平田秀也騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

6歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（25戦3勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。