ティムール（2020年生、母ホワイトローズⅡ）

ティムール（2020年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したホワイトローズⅡが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2023年の若葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、前田幸治によって7,480万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月10日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサンライズプルートを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

3歳（2023年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのつばき賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月29日、中5週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月27日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、逃げるコレオグラファーにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したコパノサントスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月4日、中2週で迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたジューンアヲニヨシ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

1月6日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた12戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの足立山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた13戦目は、柴田裕一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバンフィエルドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田裕一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。