スパイキュール（2000年生、母クラフテイワイフ）

スパイキュール（2000年4月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「太陽の周りで燃え上がる炎」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したクラフテイワイフが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦7勝2着1回。2004年のベテルギウスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

8月2日、デビュー戦は青木芳之騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は506kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったフェスティブスカイにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

8月17日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレイテストモデルに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月30日、中1週で迎えた3戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアワセワザに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月8日、中6週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4歳（2004年）

9月5日、約10か月の休養明けで迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメーンエベンターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤベッカムを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

11月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシアトルユーに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のアドマイヤリッチに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月25日、中1週で迎えた10戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローマンエンパイアに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。