メーンエベンター（2000年生、母シネマスコープ）

メーンエベンター（2000年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「メインの試合に出場する選手」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時16歳）と交配したシネマスコープが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地18戦3勝2着5回、地方15戦5勝2着4回。2007年の’07 プラチナカップに勝利した他、2007年の東京記念(S2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

12月1日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったニシノシタンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチョウカイミッキーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2003年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のステイアラートをハナ差振り切って2勝目を獲得した。

4月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

5月24日、中6週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

11月9日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ナリタグランジャーに半馬身交わされて2着となった。

12月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4歳（2004年）

1月11日、中4週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

7月11日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月21日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、マイネルサイプレスにハナ差交わされて2着となった。

9月5日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スパイキュールに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

9月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マウントフォンテンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマリットチャージに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5歳（2005年）

6月19日、約8か月半の休養明けで迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の新・函館市誕生記念（函館芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の恵山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた18戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6歳（2006年）

5月3日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の五月会特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグローバルリーダーに5馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

6月20日、中6週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のAKUWAABA!（アクワバ）賞（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、ドラゴンウィンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

7月11日、中2週で迎えた21戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るノーモアウオーを自慢の末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

7月27日、中1週で迎えた22戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の千葉日報賞（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったリンカーンスターにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のオーガスト特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメジャーワールドに4馬身の差をつけて制した。

7歳（2007年）

6月19日、約10か月半の休み明けで迎えた24戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた25戦目は、’07 プラチナカップ（浦和ダート1400m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のベルモントギルダーに1馬身半の差をつけて7勝目を手にした。

8月22日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の千葉日報賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のボールドゴジラに3馬身の差をつけて優勝

10月4日、中5週で迎えた27戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S2の東京記念（大井ダート2400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ウエノマルクンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中3週で迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた29戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

8歳（2008年）

7月24日、約8か月の休養明けで迎えた30戦目は、’08プラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したインターセフォーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中1週で迎えた31戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

9歳（2009年）

4月16日、約8か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた33戦目は、皐月盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。