ペイシャフェリス（2011年生、母プレザントケイプ）

ペイシャフェリス（2011年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋幸せな（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時16歳）と交配したプレザントケイプが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地39戦4勝2着4回。2016年の朱鷺ステークス(オープン)に勝利した他、2017年の六甲ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月4日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したバウンスシャッセを差し切れず、1馬身差の2着となった。

8月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月1日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のクリノカンパニーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2014年）

1月18日、中6週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月24日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた7戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシノミチシルベに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

5月25日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り17着に終わった。

10月19日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦1勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のマンボネフューをハナ差振り切って3勝目をマークした。

4歳（2015年）

1月17日、中5週で迎えた13戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、コスモソーンパークにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月15日、中7週で迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

10月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。

12月6日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（8戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ダイワリベラルにハナ差交わされて2着に惜敗した。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5歳（2016年）

1月10日、中2週で迎えた21戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（10戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

2月27日、中6週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5月7日、中6週で迎えた24戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。14着に敗れた。

7月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた26戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワキノブレイブを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

9月11日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた30戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた31戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた32戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

6歳（2017年）

1月5日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた34戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた35戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず最後はアースソニックと並んで9着同着となった。

3月26日、中2週で迎えた36戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、アスカビレンにクビ差交わされて2着となった。

4月22日、中3週で迎えた37戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

12月16日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

7歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた39戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。