デシエルト（2019年生、母アドマイヤセプター）

デシエルト（2019年1月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「チリのオブジェ、マノデルデシエルトより」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したアドマイヤセプターが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のグリーンチャンネルカップ(オープン)に勝利した他、2022年の若葉ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、東洋木材によって2億7,000万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月19日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は506kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウセツに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2022年）

1月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のジュタロウに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月19日、中9週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のヴェローナシチーに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4月17日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦3勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦3勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

10月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のギルデッドミラーを3/4馬身振り切って休養明けの一戦をモノにした。

4歳（2023年）

11月19日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2024年）

1月7日、中6週で迎えた8戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6月9日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた11戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

10月6日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。