ピエナクルーズ（2013年生、母ピエナヴィブレ）

ピエナクルーズ（2013年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋巡航」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時7歳）と交配したピエナヴィブレが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年の京都ハイジャンプ(JG2)で2着に入った他、2018年の清秋ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田祐史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月11日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

7月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3歳（2016年）

1月23日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワンダーアビルマンに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（5戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したオリエンタルイギーに半馬身届かず2着に敗北した。

6月19日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（6戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウエヲムイテアルコに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（7戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったダンツペレットに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月6日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（8戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグットドディユをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2017年）

7月16日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月20日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた13戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（9戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（10戦1勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（11戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（12戦1勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

5歳（2018年）

1月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（13戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブライトクォーツを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

3月17日、中3週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1900m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に敗れた。

7月14日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

8月18日、中4週で迎えた23戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のトゥルーハートに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月22日、中1週で迎えた25戦目は、清秋ジャンプステークス（中山障害芝3210m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルプロンプトから6馬身差の2着となった。

6歳（2019年）

3月16日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。12着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた27戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた28戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルヒノクニから3/4馬身差の2着となった。