デコレイション（1990年生、母カランドララーク）

デコレイション（1990年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時9歳）と交配したカランドララークが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1994年の秩父特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

4月3日、デビュー戦は杉浦宏昭騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセントオスカーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月24日、中2週で迎えた2戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の新緑賞（東京芝2200m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

5月22日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のくちなし賞（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリンガスロードに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月18日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月6日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1994年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の常陸特別（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦宏昭騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で杉浦宏昭騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノーブルアクションを差し切れず、2馬身差の2着となった。

5月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で杉浦宏昭騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマウントロードに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月11日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で杉浦宏昭騎手（11戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

10月30日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で杉浦宏昭騎手（12戦3勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で杉浦宏昭騎手（13戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイアミブリーズをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月4日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で杉浦宏昭騎手（14戦4勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた17戦目は、’94フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で杉浦宏昭騎手（15戦4勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた18戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で杉浦宏昭騎手（16戦4勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた19戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で杉浦宏昭騎手（17戦4勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で杉浦宏昭騎手（18戦4勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川寛和騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

10月28日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月24日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、’95フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

6歳（1996年）

1月13日、中2週で迎えた25戦目は、ジャニュアリーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2月17日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 雪/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたホマレノクイン決め手に屈してハナ差の2着となった。

3月10日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

10月27日、約7か月半の休み明けで迎えた28戦目は、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた29戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた30戦目は、’96フェアウェルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に終わった。

7歳（1997年）

1月18日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（7戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた32戦目は、テレビ山梨杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（9戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。