ファイブコバン（1989年生、母シブノジュノン）
Five Koban
1989.06.12
ファイブコバン（1989年6月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青毛。種牡馬のスズカコバン（当時9歳）と交配したシブノジュノンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は広川 忠久。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回、地方25戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。
経歴
デビュー前
大沢真厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（1992年）
2月8日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。
2月23日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。
3月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。
3月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスターリードワンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
4月26日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。
5月9日、中1週で迎えた6戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。
4歳（1993年）
5月1日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。
5月29日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。
6月19日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。
7月10日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。
8月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のジェットスキーをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。
8月22日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の立待岬特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。
9月12日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、スターペスカナイに半馬身交わされて2着に敗北した。
10月17日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマスミアンバーに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。
10月31日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。
11月27日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に終わった。
12月4日、連闘で迎えた17戦目は、K.モーゼス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。
12月26日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。
5歳（1994年）
5月7日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。
5月29日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。
7月27日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、大沢健司騎手を鞍上に迎えて、笠堀特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったオースミタイヨウからクビ差の2着に甘んじた。
9月18日、中7週で迎えた22戦目は、米山特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大沢健司騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。
9月27日、連闘で迎えた23戦目は、飯豊連峰特別（新潟(地)ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で大沢健司騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。
10月9日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、鈴木春雄騎手を鞍上に迎えて、錦秋特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。
10月23日、中1週で迎えた25戦目は、五十嵐剛紹騎手を鞍上に迎えて、深秋特別（新潟(地)ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のカルストンテリブルをクビ差制して4勝目を手中に収めた。
11月5日、中1週で迎えた26戦目は、霜月特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大沢健司騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったグレートマジックから3/4馬身差の2着となった。
11月28日、中2週で迎えた27戦目は、さざんか特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大沢健司騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。
12月11日、中1週で迎えた28戦目は、新潟記念（新潟(地)ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は五十嵐剛紹騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。
6歳（1995年）
1月3日、中2週で迎えた29戦目は、迎春賞（新潟(地)ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐剛紹騎手（2戦1勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったイブキハイスピードから1馬身差の2着となった。
4月16日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、仲春特別（三条ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐剛紹騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。
4月29日、中1週で迎えた31戦目は、春暖特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は鈴木春雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。
7月3日、中8週で迎えた32戦目は、飯豊連峰特別（新潟(地)ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は大沢健司騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。
7月17日、中1週で迎えた33戦目は、米山特別（新潟(地)ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大沢健司騎手（6戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。
7月29日、中1週で迎えた34戦目は、清流特別（新潟(地)ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木春雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。
8月15日、中1週で迎えた35戦目は、三条記念（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大沢健司騎手（7戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。7着に終わった。
9月17日、中4週で迎えた36戦目は、青木智義騎手を鞍上に迎えて、朝日岳特別（新潟(地)ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。
11月2日、中6週で迎えた37戦目は、大沢信夫騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（三条ダート1700m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。
11月16日、中1週で迎えた38戦目は、苗場特別（三条ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大沢信夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。
7歳（1996年）
1月26日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、藤村龍也騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。
2月9日、中1週で迎えた40戦目は、一般A B（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤村龍也騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。
2月22日、中1週で迎えた41戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤村龍也騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。
3月4日、中1週で迎えた42戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤村龍也騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。3着を確保した。
3月17日、中1週で迎えた43戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で藤村龍也騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。
3月29日、中1週で迎えた44戦目は、一般A B（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤村龍也騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。
5月2日、中4週で迎えた45戦目は、石井久治騎手を鞍上に迎えて、米山特別（三条ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のアマミハリケーンをクビ差制して久しぶりに勝ち星を挙げた。