ヤマニンファントム（1990年生、母ヤマニンシヤローム）

ヤマニンファントム（1990年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時8歳）と交配したヤマニンシヤロームが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着3回。1994年のオーストラリアトロフィー(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

12月5日、デビュー戦は西浦勝一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のチョウカイマドンナをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1993年）

3月7日、中9週で迎えた3戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

9月26日、約7か月の休み明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西浦勝一騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったリンデンローマンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で西浦勝一騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンキャサリンを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

12月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で西浦勝一騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ミスタードラゴンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の新春賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で西浦勝一騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の湯村特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で西浦勝一騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の逢山峡特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパープレイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月5日、中1週で迎えた12戦目は、伊勢ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミナミノテンザンに2馬身の差をつけて制した。

4月3日、中3週で迎えた13戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（11戦3勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（12戦3勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったダンシングサーパスにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

5月14日、中1週で迎えた15戦目は、G3の京阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（13戦3勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。