ゴールデンジャック（1991年生、母コマーズ）

ゴールデンジャック（1991年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時7歳）と交配したコマーズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着5回。1994年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入った他、1994年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

1月9日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコウエイワイスに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露したが、4着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の飛梅賞（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ライブリマウントに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリスクフローラに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメモリージャスパーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したチョウカイキャロルに3/4馬身届かず2着となった。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（9戦3勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

6月25日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた16戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったスプリングバンブーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

9月10日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5歳（1996年）

6月9日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したシャイニンレーサーに半馬身届かず2着となった。

7月7日、中1週で迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた21戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた22戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のカシノエタニティに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

10月13日、中6週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた24戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったグリーンサンダーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた25戦目は、ブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた27戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

3月16日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。