グリーンサンダー（1991年生、母シヤダイアロー）

グリーンサンダー（1991年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時12歳）と交配したシヤダイアローが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は片倉拓司。戦績は、中央平地23戦7勝2着4回、地方5戦1勝2着2回。1997年のプロキオンステークス(G3)で2着に入った他、1997年の佐賀記念(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤勇厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

2月6日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリワードコンカラーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月24日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月23日、中1週で迎えた4戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4歳（1995年）

4月16日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月29日、中1週で迎えた6戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーシンロードに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

6月3日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の栂尾特別（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた8戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパーグラントを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月23日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったビワセイハに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

8月13日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったキョウエイコロナに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中6週で迎えた11戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゲイリーミナレットに8馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月5日、中4週で迎えた12戦目は、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、キョウトシチーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中4週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパリスケイワンをクビ差振り切って5勝目を手にした。

5歳（1996年）

4月27日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた15戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6月30日、中5週で迎えた16戦目は、鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったリンデンニシキから3/4馬身差の2着に敗北した。

9月7日、中9週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のフジノカズサオーに2馬身半の差をつけて6勝目をマークした。

10月27日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゴールデンジャックに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月14日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6歳（1997年）

4月12日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったバトルラインにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月3日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月29日、中7週で迎えた22戦目は、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（12戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤコールに7馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

7歳（1998年）

4月18日、約10か月の休み明けで迎えた23戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（13戦3勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた24戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（14戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったロバリーハートからハナ差の2着に甘んじた。

9月2日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（15戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8歳（1999年）

6月20日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた26戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で幸英明騎手（16戦3勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた27戦目は、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で幸英明騎手（17戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で幸英明騎手（18戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。