フロンテアクイーン（2013年生、母ブルーボックスボウ）

フロンテアクイーン（2013年4月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最先端＋女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時10歳）と交配したブルーボックスボウが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地22戦2勝2着9回。2019年の府中牝馬ステークス(牝G2)で2着に入った他、2019年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月23日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

11月14日、中7週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワドレッサーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

12月6日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のグリントオブライトに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2016年）

1月16日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したエクラミレネールを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月13日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったメジャーエンブレムに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月24日、中9週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月16日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2017年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のワンブレスアウェイに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月12日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたウキヨノカゼ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月14日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

9月2日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したジュールポレールにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月18日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したレッドアヴァンセに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月16日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたミスパンテール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2018年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したカワキタエンカに半馬身届かず2着に敗北した。

7月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったディアドラにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（10戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月11日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（11戦1勝）。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた24戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6歳（2019年）

3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のウラヌスチャームをハナ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

5月12日、中8週で迎えた26戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったスカーレットカラーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月10日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

2019年12月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。