ファストパス（2004年生、母エリモシック）

ファストパス（2004年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「高速なパケット転送を可能にする技術」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したエリモシックが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地16戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

8歳のとき、エクセルマネジメントから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、竹園正継によって1,060.5万円で落札された。

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

3月11日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた2戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したファーストレイターを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

6月17日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したバトルバニヤンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月29日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したベルフィーチャーに3/4馬身届かず2着となった。

9月17日、中2週で迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

9月30日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のヒカリベルサイユに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

7月12日、約9か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（6戦0勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（7戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5歳（2009年）

2月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた13戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

7月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。