ミラクルレイザー（2001年生、母ジェイズミラクル）

ミラクルレイザー（2001年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「奇跡を起こす人。母名と母父名から連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したジェイズミラクルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月16日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月4日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2004年）

6月12日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

7月10日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るピサノアルシオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2005年）

5月15日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

7月24日、中6週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

11月13日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたマイネルソユーズ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

11月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

5歳（2006年）

1月14日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーセンエールに3馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

3月11日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったフルヴィクトリーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったミスティラブを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のギーニョを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。