フルヴィクトリー（2000年生、母ストロークト）

フルヴィクトリー（2000年4月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「完全勝利」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時7歳）と交配したストロークトが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着8回、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の鳴海特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、リバーヴァレーファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,680万円（8.4万×200口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

6月7日、デビュー戦は鈴来直人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

6月15日、連闘で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

7月19日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴来直人騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたグッドフォーユー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

7月12日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般B3（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のブルークレアをクビ差制して初勝利を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた6戦目は、猿ヶ石川特別（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた7戦目は、FM岩手杯（盛岡芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた8戦目は、はづき賞（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルレアールから4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2005年）

2月6日、中7週で迎えた10戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したアグネスパウエルにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月27日、中6週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5月29日、中8週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月28日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったジャッキーテーストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月16日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったオールピュールに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のメジロラガマフィンに3馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

6歳（2006年）

1月29日、中6週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3月11日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミラクルレイザーに3馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

5月13日、中8週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったヤマカツピレネーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月4日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したマイハッピークロスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月29日、中7週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月23日、中7週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったジョウノエリザベスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2007年）

3月4日、中9週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

7月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤジュピタに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。