ヤクモエンジェル（1991年生、母エンジェルスシエア）

ヤクモエンジェル（1991年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時10歳）と交配したエンジェルスシエアが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道二海郡八雲町、生産者は山崎牧場。戦績は、中央平地36戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は宮田仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、イシノベンハーにクビ差交わされて2着となった。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

3歳（1994年）

4月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、長峰一弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5月7日、中3週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイヤルアモンに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

10月15日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は長峰一弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月30日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の本栖湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長峰一弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4歳（1995年）

7月23日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長峰一弘騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で長峰一弘騎手（5戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で長峰一弘騎手（6戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のビンゴガロンをクビ差振り切って優勝

10月14日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

12月3日、中6週で迎えた15戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったフラワーパークに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

5歳（1996年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下の御嶽特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた19戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたコペルティーナ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、テレマティークに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月20日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（2戦0勝）。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい最後はカブラヤジャパンと並んで12着同着となった。

8月3日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の葛飾特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のシンセカイに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月9日、中4週で迎えた27戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の花背特別（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた28戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた29戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

6歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

3月16日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の両国特別（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

4月27日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた33戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

7月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（6戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた35戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（7戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。