フラワーパーク（1992年生、母ノーザンフラワー）

フラワーパーク（1992年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1996年にJRA賞最優秀父内国産馬及び最優秀短距離馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時12歳）と交配したノーザンフラワーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は高橋啓。戦績は、中央平地18戦7勝2着2回。1996年の高松宮杯(G1)に勝利した他、1996年のスプリンターズステークス(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

10月29日、デビュー戦は村山明騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は490kg。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサクラミヨシノに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤクモエンジェルに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハギノエンデバーに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4歳（1996年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月24日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村山明騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のハセノライジンに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月23日、中3週で迎えた7戦目は、陽春ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（6戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンワシントンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月28日、中4週で迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドージマムテキを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月19日、3頭立てのレースに臨んだ。最後は、2着のビコーペガサスに2馬身半の差をつけて2つ目のG1タイトルをゲットした。

5月19日、中2週で迎えた9戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のビコーペガサスに2馬身半の差をつけて上半期スプリント王の称号を勝ち取った。

6月9日、中2週で迎えた11戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦2勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

11月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したエイシンワシントンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンワシントンを自慢の末脚でハナ差だけ差し切って秋のスプリント王の座を手にした。

5歳（1997年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4月20日、中6週で迎えた15戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（6戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた16戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手（7戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

10月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で田原成貴騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた18戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 小雨/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で田原成貴騎手（9戦3勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田原成貴騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。