エイシンワシントン（1991年生、母Shamaritan）

エイシンワシントン（1991年5月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオジジアン（当時8歳）と交配したShamaritanが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦8勝2着4回。1996年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、1996年のCBC賞(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月28日、デビュー戦は溝橋秀吉騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシンメイリボーンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月12日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の若菜賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたマチカネジンダイコ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のこぶし賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したメルシーステージに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンメイリボーンに約10馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

2月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したメルシーステージにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月11日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた8戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のダンシングサーパスに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

10月29日、中3週で迎えた9戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた10戦目は、中京競馬場スタンド増築記念シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビッグショウリに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月18日、中2週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で熊沢重文騎手（9戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた12戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で熊沢重文騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のガイドブックに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

2月19日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で熊沢重文騎手（11戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーワダーリンに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月1日、約7か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G3のセントウルステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で熊沢重文騎手（12戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で熊沢重文騎手（13戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた16戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で熊沢重文騎手（14戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた17戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で熊沢重文騎手（15戦5勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で熊沢重文騎手（16戦5勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（1996年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で熊沢重文騎手（17戦5勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月23日、中2週で迎えた20戦目は、陽春ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は19戦連続で熊沢重文騎手（18戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のフラワーパークに1馬身1/4の差をつけて優勝

4月28日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で熊沢重文騎手（19戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

6月16日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は21戦連続で熊沢重文騎手（20戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

11月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で熊沢重文騎手（21戦6勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

11月23日、連闘で迎えた24戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で熊沢重文騎手（22戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のフラワーパークを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

12月15日、中2週で迎えた25戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で熊沢重文騎手（23戦7勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、フラワーパークにハナ差交わされて2着に惜敗した。