トーワダーリン（1990年生、母トーワヘレン）

トーワダーリン（1990年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時10歳）と交配したトーワヘレンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村本牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着2回。1994年の安田記念(G1)で2着に入った他、1995年のセントウルステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月15日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は410kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスギノキングに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月6日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3歳（1993年）

1月6日、中0週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた5戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

10月16日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のチョウカイマドンナに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月20日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤマニンメディアを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

12月18日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスカイグローリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目をゲットした。

4歳（1994年）

4月17日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、最後はアラシと並んで6着同着となった。

5月15日、中3週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったノースフライトに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月24日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

5歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた17戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったエイシンワシントンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月4日、中1週で迎えた19戦目は、アメジストステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（10戦3勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（11戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月22日、中4週で迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（12戦3勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6月18日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた24戦目は、福島民報杯（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月6日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、G3の関屋記念（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月27日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（13戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルシゲギャロップに1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月1日、中4週で迎えた27戦目は、G3のセントウルステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（14戦4勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

10月15日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（15戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月19日、中4週で迎えた29戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

12月10日、中2週で迎えた30戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。