メルシーステージ（1991年生、母マミーブルー）

メルシーステージ（1991年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のステートジヤガー（当時10歳）と交配したマミーブルーが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石ファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着6回。1994年の神戸新聞杯(G2)で2着に入った他、1994年の毎日杯(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

8月7日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったガイドブックに詰め切れず、約12馬身差の2着に敗北した。

8月15日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったインターポセイドンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

9月25日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイダイアモンドに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月23日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイナズマタカオーにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

11月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ダンディロイヤルにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

12月19日、連闘で迎えた7戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のこぶし賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイシンワシントンを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

2月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（8戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のフジノマッケンオーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月27日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河北通騎手（9戦3勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイシンワシントンをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月27日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（10戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のタイキブリザードをクビ差振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月17日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で河北通騎手（11戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた14戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（12戦5勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

9月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スターマンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、中3週で迎えた16戦目は、3歳G2の京都新聞杯（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は河北通騎手（13戦5勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（14戦5勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

12月11日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（15戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（16戦5勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月4日、中7週で迎えた20戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（17戦5勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

5歳（1996年）

1月7日、約10か月半の休養明けで迎えた21戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（18戦5勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は内山正博騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた23戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は河北通騎手（19戦5勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ファンドリショウリに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月17日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は内山正博騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（20戦5勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（21戦5勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた27戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（22戦5勝）。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた28戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（23戦5勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に敗れた。

6歳（1997年）

5月11日、約11か月半の休養明けで迎えた29戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。