スターマン（1991年生、母ケイテイルート）

スターマン（1991年5月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワイズカウンセラー（当時8歳）と交配したケイテイルートが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地14戦6勝2着2回。1994年の鳴尾記念(ハンデG2)に勝利した他、1994年の京都新聞杯(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月16日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のワンダーラトラーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月11日、中7週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（1994年）

1月15日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下の寒梅賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3月19日、中8週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のシンメイリボーンに3馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月5日、中6週で迎えた6戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオースミナポレオンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメルシーステージを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナリタブライアンをクビ差振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月6日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦4勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に57.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンバイタルに4馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

4歳（1995年）

1月22日、中5週で迎えた11戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5歳（1996年）

7月14日、約18か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

8月11日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒシナタリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月8日、中3週で迎えた14戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したマーベラスサンデーに3/4馬身届かず2着に敗北した。