ファイブソルジャー（1997年生、母ハイスピリット）

ファイブソルジャー（1997年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時5歳）と交配したハイスピリットが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着4回、地方6戦1勝2着1回。2000年の駒草賞(オープン)で3着に入った他、2004年のコンフィデンスカップ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

4月2日、デビュー戦は宝来城多郎騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るワンダーカピターナを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月23日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月13日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドラゴンキングをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

5月28日、中1週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月2日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニホンピロスワンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4歳（2001年）

10月6日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月11日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、最後はフサイチランハートと並んで4着同着となった。

5歳（2002年）

3月10日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したミツワトップレディを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月7日、中3週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したトーワトレンディーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月20日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるグリーンソニックにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のケイズヒーローに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

5月26日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた16戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

6歳（2003年）

1月26日、約7か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

3月29日、中5週で迎えた19戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、最後はトップジャンボと並んで4着同着となった。

4月5日、連闘で迎えた20戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロイヤルキャンサーをクビ差振り切って5勝目を奪取した。

5月25日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

7歳（2004年）

5月8日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゲイリーファントムにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から33kg増やして迎えた26戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、ミルクカップ（高崎ダート1900m 雨/不良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた27戦目は、榛名山特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山侯彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったレッツゴーフジから5馬身差の2着となった。

11月8日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞のコンフィデンスカップ（高崎ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山侯彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のエイダイダンツをクビ差制して久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月5日、中3週で迎えた29戦目は、師走特別（宇都宮ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山侯彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8歳（2005年）

6月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた30戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ルビー特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、端勝成騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。