ニホンピロスワン（1997年生、母ニホンピロピュアー）

ニホンピロスワン（1997年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時8歳）と交配したニホンピロピュアーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木直孝。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回。2000年のローズステークス(牝G2)に勝利した他、2001年の朝日チャレンジカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のトウカイタレントに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2000年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月19日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のあずさ賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のギャンブルローズに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

6月4日、中5週で迎えた8戦目は、4歳900万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したファイブソルジャーにクビ差届かず2着となった。

8月6日、中4週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月17日、中5週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のマルターズスパーブに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月15日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

12月24日、中5週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、カウントダウンステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2001年）

1月28日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月10日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（7戦1勝）。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したビハインドザマスクにハナ差届かず2着となった。

6月10日、中3週で迎えた19戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（9戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（10戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月8日、中8週で迎えた21戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。