ビハインドザマスク（1996年生、母ヴアインゴールド）

ビハインドザマスク（1996年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時6歳）と交配したヴアインゴールドが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦10勝2着2回。2001年のスワンステークス(G2)に勝利した他、2001年のマイルチャンピオンシップ(G1)で4着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

7月25日、デビュー戦は宝来城多郎騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウカイエンペラーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月8日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオルカインパルスに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

8月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大濠特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したドクトリンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月26日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2000年）

5月7日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、5歳以上900万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒシレイホウをクビ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

5月28日、中2週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したニシオセーラムにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月19日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のオーソリティーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7月15日、中3週で迎えた10戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るサウンドワールドを豪脚で3/4馬身差し切って順当に勝利した。

8月20日、中4週で迎えた11戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラパシオンをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

9月10日、中2週で迎えた12戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブラックホークをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月1日、中2週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（8戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

5歳（2001年）

3月25日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（9戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた15戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（10戦5勝）。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず13着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた16戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニホンピロスワンをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

6月3日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月15日、中5週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦5勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタイキトレジャーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

11月18日、中2週で迎えた21戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

12月16日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2002年）

1月27日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は福永祐一騎手（12戦5勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダイヤモンドビコーを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手にした。