タイキトレジャー（1996年生、母ロイヤルブライド）

タイキトレジャー（1996年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のMiswaki（当時18歳）と交配したロイヤルブライドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦8勝2着5回。2001年のマイルチャンピオンシップ(G1)で3着に入った他、2001年のスワンステークス(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額1億円（100万×100口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

1月30日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のショウナンザサマーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月14日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったローレルシュンランにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月13日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダイワグロワールをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

4月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

5月16日、中2週で迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のノボマーチャンに1馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

11月27日、中3週で迎えた8戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマチカネトリスタンを半馬身振り切って制した。

4月2日、中9週で迎えた11戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた13戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサウンドワールドを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月2日、中1週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイタクヤマトを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

10月1日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

12月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5歳（2001年）

2月4日、中6週で迎えた17戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたトロットスター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月25日、中2週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた19戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、UHB杯（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のテンザンデザートをクビ差振り切って雨下の混戦を制した。

7月1日、中2週で迎えた21戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したメジロダーリングを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月5日、中4週で迎えた22戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のディヴァインライトを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたビハインドザマスク決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月18日、中2週で迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦3勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6歳（2002年）

6月30日、約7か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったサニングデールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7歳（2003年）

4月19日、約10か月の休み明けで迎えた26戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた27戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月8日、中2週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた29戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月24日、中6週で迎えた30戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。12着に敗れた。