メジロダーリング（1996年生、母アイルオブグラス）

メジロダーリング（1996年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のGreen Desert（当時13歳）と交配したアイルオブグラスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地32戦8勝2着5回、地方1戦0勝、海外1戦0勝。2001年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、2001年の函館スプリントステークス(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

10月10日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスペシャルサンクスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1999年）

3月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた6戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンマンノオーを鬼脚で3/4馬身差し切ってファンの支持に応えた。

6月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったゴールドティアラにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナイキヴィジョンに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

9月11日、中6週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったダイタクヤマトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月9日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイタクヤマトに1馬身半の差をつけて優勝

12月19日、中9週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

4歳（2000年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

2月27日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3月26日、中3週で迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（10戦3勝）。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた16戦目は、やまびこステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（11戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月10日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（12戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（13戦3勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月16日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（14戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアプリコットデュー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月12日、中3週で迎えた20戦目は、サマースプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（15戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたゲイリーイグリット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のワルツダンサーをクビ差振り切って5勝目を掴み取った。

10月29日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（16戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月26日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテネシーガールを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

12月16日、中2週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた24戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（17戦3勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5歳（2001年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3月25日、中9週で迎えた26戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（6戦3勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

5月13日、中6週で迎えた27戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（7戦3勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7月1日、中6週で迎えた28戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。端を取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイキトレジャーに2馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

8月19日、中6週で迎えた29戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（18戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリスウォードに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

9月30日、中5週で迎えた30戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、トロットスターにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月31日、中3週で迎えた31戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（19戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

12月16日、G2の香港スプリント（香港・シャティン芝1000m）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（20戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6歳（2002年）

3月24日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（21戦4勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた34戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。