ナイキヴィジョン（1994年生、母ナイキキャロル）

ナイキヴィジョン（1994年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時6歳）と交配したナイキキャロルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）勝川牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着6回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は1999年のおおぞらステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

1月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビコーライジンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月2日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

8月2日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、逃げるブルーライトニングを差し切れず、2馬身差の2着となった。

8月16日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月31日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したフラワータテヤマに半馬身届かず2着に敗北した。

9月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたクリアースター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、エイシンオリンパスに半馬身交わされて2着となった。

12月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1998年）

1月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のフミノネプチューンに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月3日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上500万下の犬吠埼特別（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。12頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の狭山湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で横山典弘騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（1999年）

5月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で横山典弘騎手（13戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のフェザンレーヴに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

6月20日、中2週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月24日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったメジロダーリングに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月21日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、最後はフェザンレーヴと並んで4着同着となった。

9月5日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（14戦3勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（15戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマーブルゼファーを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月17日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（16戦4勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（17戦4勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

12月5日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（18戦4勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6歳（2000年）

1月6日、中4週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（19戦4勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したバイオマスターを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月6日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から32kg減らして迎えた24戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

11月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた26戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2001年）

7月21日、約7か月の休養明けで迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

11月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、吉原正和騎手を鞍上に迎えて、傾山特設（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

8歳（2002年）

3月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から7kg絞って迎えた29戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、宮之浦岳特別（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた30戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の開設30周年記念”大天山賞”（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

5月5日、中1週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた31戦目は、祖母山特別（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。